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2023/11/09

【コラム】海水浴場安全監視に於けるドローンの可能性

ドローンが日本の海水浴場で安全監視に活用されるようになって、数年が経過しようとしています。弊社ではドローンを海水浴場安全監視に活用をして4年目のシーズンを迎えました。
4年間の経験をしていき、ライフセーバーがドローンを監視器材の一つとして活用ができるようになれば、より質の高い安全監視体制を整えることができるのではないかと考えになっていきました。
今回は海水浴場の安全監視にドローンを導入することでどんな効果が生まれるのかを書いていきます。

海水浴場安全監視にドローンが役に立つ4つの理由
1:機動力を生かした広範囲での監視を短時間で可能にする。
2:高い視点から岩場等の死角をカバーリングできる。
3:スピーカーを活用した安全啓発や緊急時の発報。
4:映像データの蓄積による危険エリアの分析を可能にできる可能性がある。

1:機動力を生かした広範囲での監視を短時間で可能にする。
ドローンは最高時速60km以上の機動力をもち、広範囲に広がる海水浴場のエリアをより短時間で監視することが可能にできます。
異変が生じた場所にライフセーバーを向かわせることや、直接向かったほうがいい場所の早期特定などライフセーバーの動く範囲を効率的に支持できることが可能になります。
また、溺者発見時にはドローンを目印として救助に向かうことができる可能性があるなど、監視だけではなく救助活動の補助的役割を果たすことも期待できます。
2:高い視点から岩場等の死角をカバーリングできる。
ドローンはライフセーバーが到達しにくい場所、例えば遠隔地点や岩場、浅瀬などを監視するために利用できます。これにより、限られたライフセーバーの人的リソースを無駄にすることなく必要な場所・タイミングで活動をすることができるようになり、長期間にわたる監視活動で体力的な負担を軽減できる可能性があります。
3:スピーカーを活用した安全啓発や緊急時の発報。
ドローンはスピーカーやLEDライトを備えており、ライフセーバーがリアルタイムで海水浴客に警告を発する手段としても使用できます。この機能は通常の海水浴場監視中の注意だけでなく、津波警報等による避難が必要な際にもドローンを飛行させて音声を流し続けることで広範囲への警告を行うことが可能です。
4:映像データの蓄積による危険エリアの分析を可能にできる可能性がある。
ドローンは映像データを収集し、これを分析することで、海水浴場での安全性向上のための洞察を提供します。例えば、特定のエリアでの事故の頻度や原因を特定し、予防措置を講じるためのデータを提供できます。
台風の通過後など地形の変化が予想される際に、ドローンによる撮影映像で地形が変化している可能性のある個所の早期特定に役立てることができます。

 

上記のように、ドローンを活用することでライフセーバーの監視をより効果的に実施できる可能性が多くあります。これは海水浴場の監視という現場においてスキルを高めているライフセーバーが活用をするからこそ最大化される効果だと考えています。
既存の救助・監視スキルにドローンを加えることでより安全な海水浴場を提供できると考えています。

高い効果が期待できるドローンですが、導入したからといってすぐに誰でも飛行をさせて監視に活用できるというわけではありません。
2022年に免許制度がスタートしましたが、免許も必須というわけではなく基本的に誰でも使用できるのがドローンです。
免許がないからこそ、安全に運用をするために守らなければならない法律や運用方法などがあります。

ここからはドローンを活用していくために必要な準備についてご説明をしてきます。
大きく3つのことにわかれます。
1:ドローンの活用をしていくために必要なルールに関する知識。
2:飛行許可や運行管理に関する知識。
3:機体に関する知識。

1:ドローンの活用をしていくために必要なルールに関する知識。
ドローンを飛行させる際には、航空法と小型無人機等飛行禁止法という法律などが大きく関係してきます。
ドローンを飛行させてはいけない場所や、飛行させる際に行ってはいけないことなどが定められており違反をしてしまうと罰金などになってしまいます。
また、監視活動などに使われるドローンはすべて、車のナンバーのように機体登録という手続きをしてナンバーを発行する必要があります。またそのナンバーを掲示したり、発信をしたりしなければなりません。
このように、ドローンを飛行させるにはしっかりとルールを把握しておかなければなりません。

2:飛行許可や運行管理に関する知識。
禁止されているルールの中の一部は適切な手続きをすることで、緩和をすることが可能です。緩和をさせるためには運用ルールを定めその内容について申請を出すことによって許可・承認を得ることができます。
但し、ただ許可・承認を得るだけではなく運用ルールに則って飛行をさせる必要があります。決して自由に飛行をさせることができるわけではありません。
事前の飛行計画の登録や、飛行前の点検日誌、飛行日誌等記録を残す必要が出てきます。

3:機体に関する知識。
ドローンを適切に操作するために、基本的なトレーニングが必要です。これには、ドローンの基本的な制御、安全な離陸と着陸、飛行ルール、バッテリー管理などが含まれます。トレーニングコースやオンラインリソースを利用して、ドローンの基本操作を学ぶことが重要です。
ドローンには適切なメンテナンスと点検が必要です。ライフセーバーはドローンの清掃、バッテリー交換、機体の点検などを定期的に行い、機器の正常な動作を確保する必要があります。

弊社では、海水浴場でドローンを活用したいというライフセーバー、ライフセービングクラブの皆様のお手伝いをさせていただいております。ドローンを活用した海水浴場安全監視への参加や、運用に関するコンサルタントまで皆様のご要望にお応えいたします。
機体の選択から、運用に関するお手伝いまでまずは、ドローンで何ができるの?といった疑問やこんな場所だけどドローンってどう?などご相談からいかがでしょうか。
ぜひお気軽にご連絡ください。

 

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