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2024/03/01

【コラム】ドローンでの海岸安全監視(カメラドローンと産業機でできること)

 

一口にドローンと言っても、機体のサイズ・価格・カメラ性能・付加機能など違いは様々です。

今回のコラムではカメラドローン(コンシューマー向けドローン)と産業機で共通してできることと、産業機にできることをご説明したいと思います。
海岸監視の為にドローンを購入する際の参考になれば幸いです。

1:カメラドローンと産業機共通でできること

通常のドローン機体でも産業機でもできることは、カメラを通してモニターに映し出される映像を見て状況把握をすることは可能です。
但し、機体によって装備しているカメラの性能は機体によって異なります。
画質は大きな差はない事がほとんどで、ズームができるものとできないもの、ズームができるものの中でも数倍~何十倍といったように倍率の差が出てきます。
予算によってカメラ性能にも差が出てくるので、調べてみることをおすすめします。
2024年3月現在、弊社のおすすめするカメラドローンはDJI Air3やDJI Mavic3Proです。
DJI Air3は最大3倍ズームと最大飛行時間46分と長時間飛行が可能なことが特徴の機体です。また価格も20万円前後で機体とバッテリー複数本が用意できるので比較的導入しやすい機体ではないでしょうか。

DJI Mavic3Proは最大28倍ズームが可能なカメラと最大飛行時間43分といったところが特徴の機体です。DJI Air3と比べてカメラの性能が高くなっています。より遠くのものを確認するときにその場まで飛行させることなく、遠方からでも映像による状況確認ができることが最大の持ち味になると思います。
価格は監視に必要な装備を整えると50万円前後となります。

 

カメラドローンの中でもその性能差によって、価格が大きく変わってくるということがイメージいただけましたら嬉しいです。

 

2:産業機にできる海岸安全監視で役立つこと

(1)スピーカーを活用したアナウンス
産業機にはスピーカーが搭載できるものがあります。
捜索活動などで活用されることを想定しており、予め数種類の音声を録音しておくことやその場で必要な音声を吹き込み再生をすることなどが可能です。
こうした機能は、想定される状況に応じて音声を準備しておき状況に応じて再生をしたり、状況に応じた臨機応変なアナウンスを行うことができて、一方的なものになってしまいますが人を送り込むことに比べて早い対応が可能になることが期待できます。

スピーカー搭載可能な機体にも差があります。
まず、機体のサイズによってスピーカーのサイズが異なってきます。
スピーカーのサイズの差はそのまま再生できる音量の差に直結します。
より、大きな音声でのアナウンス能力を求める場合にはDJI社のMatrice30シリーズなどサイズの大きな機体を導入することが求められます。
(2)サーマルカメラの搭載
サーマルカメラという表面温度を視覚的に確認可能なカメラを搭載しているものがあるのも、産業機の特徴です。
このカメラの活用方法は遭難者の捜索時に役立つ可能性があります。海水温に比べて体温が高いので、色の異なる部分で捜索者を発見できる可能性です。
通常のカメラではモニターを監視している人の肉眼での確認を頼りに捜索を行っていきますが、サーマルカメラを活用することで色の違いというハッキリとした情報を活用できることが期待されます。

弊社がおすすめする、産業機はDJI Matrice30シリーズ・DJIMavic3Enterpriseシリーズです。
どちらの機体もサーマルカメラ搭載機と非搭載機ということが大きな違いです。
厳密には測量機体としての性能など違いはありますが、海岸監視という観点で大きな違いとして説明をさせていただきます。
DJI Matrice30シリーズは搭載可能なスピーカーから大音量でのインフォメーションが可能なことが最大の特徴です。また、今回紹介する機体の中で保護等級IP55と防水性能がある機体です。天候の変わりやすい梅雨明け前の時期でも慌てることなく運用ができるのは強みになると思います。
導入コストは約150万円前後と今回の紹介する機体の中でも最高額になりますが、その価格に見合った活躍が期待できるものになっています。

 

DJI Mavic3Enterpriseシリーズは先ほどカメラドローンの方でご紹介したMavic3Proと外見はほぼ同じですが、産業機体として付加機能が搭載されている機体です。
最大56倍ズームが可能なカメラや、標準セットされている送信機の性能が高いことなど先ほどの機体と比べてより、海岸監視にも有効的に活用可能なものになっています。
こちらの機体の導入コストは約100万円前後とMatrice30シリーズと比べると安価ではあるものの、カメラドローンと比べると高額になる機体です。

 

しかし、カメラドローンにはスピーカーを搭載することが難しく、アナウンス機能を追加したいと思った時には元々スピーカー搭載可能な機体を購入しているか、買い替えが必要になってしまいます。

弊社では、購入だけではなく機体のレンタルなども承っております。購入前に1シーズンだけスピーカーなしで試してみたいなどご相談がありましたらお気軽にご相談ください。

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