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2024/02/16

【コラム】年度末ご予算消化のご参考にも。『ライフガードチューブの買い替え時』について

 

ライフガードチューブはライフセーバーだけでなく、消防署や海上保安庁といった公的機関から、ダイビングショップなどでも使用されている様々な分野で活躍する救助器材です。
今回はそんな最もポピュラーな水難救助器材、ライフガードチューブの買い替えの目安に関してお伝えしてまいります。

ライフガードチューブとは

ライフガードチューブは国内シェアトップの救助器材として、日本全国の海水浴場で使用されているライフセーバーがパトロールをする際に最も使われている救助用の器材です。
前回はライフガードチューブの使用方法、特徴使用上の注意点をご紹介させていただきました。
ライフガードチューブは溺者はもちろん、万が一の際に救助者自身の生命も守ることが可能です。ですが、故障や破損、劣化を放置しておくと使用したいときに使用できないといったトラブルが発生し、救助者自身の身にも危険が生じる可能性がございます。
ではどのような状態になったら使用を中止し、新しい物へと買い替えるべきなのかを今回ご紹介してまいります。

ケース1
ライフガードチューブの表面が多数裂けている

ライフガードチューブは中身が高品質発泡ウレタンで作られており、表面がコーティングされております。
発泡ウレタン軽量でありながら、強度のある素材で、製造過程で原材料の使用料などによって様々な硬度の製品を作ることが可能となっており断熱材や建築材料、さらには航空宇宙産業でも使用されております。

便利な発泡ウレタンですが、紫外線などに当たりすぎると劣化が早まってしまうという難しい点もございます。
そんな発泡ウレタンの劣化を防ぐために、ライフガードチューブは表面がコーティングされています。しかし、保管状況や保管場所によっては表面に亀裂が入ってしまう事もございます。

ライフガードチューブ表面に亀裂が複数入ってしまった状態でそのまま放置しておくと、劣化が早まった上に、溺者にチューブを巻き付ける際に一気にその亀裂がひろがりチューブ自体が断裂してしまう可能性があります。
さらには亀裂が入った状態で紫外線や海などの潮水に当てると発泡ウレタンの劣化が早まり、さらに亀裂が広がりやすい状態になってしまいます。
このような状態となった際、亀裂部分をビニールテープなどでぐるぐる巻きにして補強してしまいますとまた更に別の場所に力がかかり新たな亀裂が発生してしまう可能性がございます。

また、ライフガードチューブ両端のストラップと本体の結合部分が裂け始めてしまっていると溺者にチューブを巻き付けた際に一気に本体が裂けてしまう恐れもございますのでこちらもご確認ください。

ケース2
フック部分が錆びてしまっている

ライフガードチューブを浮き輪状にするのに必要不可欠なフック。
そのフックが錆びてしまっていると、溺者にライフガードチューブを巻き付ける際、フックが硬く、浮き輪状にするのに時間を要してしまう。もしくは浮き輪状にする事が出来ない可能性がございます。
溺者は一刻を争う状態ですので、スムーズに岸に運ぶためにもこういった時間ロスはあってはいけません。

ケース3
ストラップ部分が切れかけている

ライフガードチューブのストラップは溺者を運搬するうえでとても重要です。
ライフガードチューブを溺者に巻き、運搬する際にはストラップにかなりのテンションがかかります。
ストラップ部分が切れかけてしまっていると、テンションがかかった際にストラップが千切れてしまう恐れがございます。千切れてしまいますと溺者が置き去りとなり、迅速な救助を行う事ができなくなってしまいます。

上記のような状態で使い続けてしまいますと、いざという時に十分な救助が出来ない可能性がございます。

このような状態となってしまいましたら、ぜひお買い替えをご検討されることを推奨いたします。

ライフガードチューブ の使用・保管上の注意点

上記ではライフガードチューブのお買い替えをご検討いただく際の3つのケースをご紹介いたしました。
では、3つのケースのような状態にならない為にもライフガードチューブをどのように扱うと良いのか、いくつか注意事項を記載いたしますので、現在ライフガードチューブをご使用いただいております皆様もぜひご確認くださいませ。

1.ライフガードチューブを浮環以外での用途で使用しない。
ライフガードチューブは水難救助を目的としてつくられた浮環の為、浮環以外の用途でご使用されますと思わぬ故障・破損の原因となります。

2.急な負荷をかけない
ライフガードチューブ本体両端に急な強い負荷をかけますと、ライフガードチューブの本体表面が裂けてしまい、劣化を早める恐れがありますので使用される際はご注意ください。

3.使用後は必ず水洗いをし、水気を拭き取る
水気は劣化を早める原因となります為、ライフガードチューブ使用後は必ず水洗いをし、水気を拭き取りましょう。
特にストラップ部分は臭いの発生源にもなりますのでよく乾燥させてから保管してください。

4.海上などで使用後、必ず水洗いを行う
ライフガードチューブに海水の塩などがついたまま保管すると、本体部分、ストラップの劣化・破損、クリップ部分の錆びの原因となるため特にフック・リング・ストラップの箇所は念入りに洗浄をしましょう。

5.屋内で保管する。
ライフガードチューブを日光が当たる場所で保管すると、色落ち、劣化、破損の原因となる為、屋内で保管することが望ましいです。
屋外で保管する場合にも日光の当らない場所で保管してください。

6.ライフガードチューブの上に重い物を置いたまま保管しない
ライフガードチューブを保管する場合には本体上に重い物など負担になるものは置かないでください。
長時間重たいものをライフガードチューブの上に置いておくと跡になってしまい、破損の原因になる可能性がございます。

7.ライフガードチューブは必ずスティック状の状態で保管する。
ライフガードチューブ本体リングとフックを結合し、ライフガードチューブを輪っか状にしたままの保管は製品を傷める原因になりますのでご遠慮ください。

8.ストラップをライフガードチューブ本体に巻き付けたまま保管しない。
ライフガードチューブのストラップを本体に巻き付けたままでの保管は、ライフガードチューブ本体に強い力が加わり、跡がつき破損の原因になりかねませんのでご遠慮ください。

以上がライフガードチューブの買い替え時期をご検討いただく状態と
そうならない為にもどのような方法で使用・保管をしていくかのご紹介となります、

ぜひ、ご覧くださいませ。

年度末ご予算の消化など、弊社ではライフガードチューブのお見積りなども承ることが可能でございますので是非お気軽にお申し付けくださいませ。

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